「秋田弁×イラストデザイン」をやってみたら、とっても楽しかった！ Part2：あぐど / ILL-No.006
こんにちは！mijoe（みじょー）です！
本日の記事は「秋田弁×イラストデザイン」の第２回です。この企画の着想等についてはPart1に記載しているので、よろしければご覧ください（↓）。本記事の節の番号・図の番号はPart1からの続きになっています。
すごく簡単に言うと「mijoe（みじょー）が秋田弁をイラスト化していい感じにする企画」です。秋田弁の語感の良さやユニークさを、なるべく多くの人に伝えられるように頑張りますよ！
前回のPart1では「雪庇（せっぴ）」を意味する秋田弁「まぶ」を元にイラストデザインをしてみました。結構かわいいのが描けたと思います。皆さんは何か気に入ったものがあったでしょうか？
今回もあんな感じで楽しくやっていきます！それではいきましょう！
3. あぐど
本日は「あぐど」という秋田弁を元にイラストデザインをしていきたいと思います。そもそも皆さん、「あぐど」が何を意味しているか知っていますか？決して2001年頃に放送された仮面ライダーのことではありませんよ？「あぐど」の意味について図3.1にまとめてみました。
恐らく標準語圏の皆さんは「そんなバカな」と思ったことでしょう。そう、「あぐど」は「踵（かかと）」を意味する秋田弁なのです。
ぼくは先日母に「なんか面白い秋田弁ある？」と聞いてみました。母が挙げてくれた数個の秋田弁の中にこの「あぐど」はありました。
ぼくは、「あぐど」という語感とその対応する意味を聞いたときに、自分の脳内に電気ショックのようなものが走るのを感じました。
（なんてかっこいいんだ...）
皆さん、もう一度言いますが、「あぐど」ですよ？やばくないですか？まず、標準語圏の人は絶対「あぐど」から「かかと」を連想できないと思うんですよ。それに「かかと」は音の感じがどこか乾いた印象を与えますが、対する「あぐど」の絶妙に濁った感じ、そしてそれに由来する渋さは、どこかベテランの老兵のような印象を与えます。
ぼくのこの「あぐど」に対する感動をどうにかして表現しなければならない、そう思って今回ペンを握ったわけです。長くなりましたが、イラストを見ていきましょう。
はじめに「あぐど」が「かかと」であることをシンプルに表現してみました（図3.2）。
女性の足に「AGUDO」というアルファベットをちょこんと配置し、かわいらしく仕上げてみました。イラストの中の「あぐど」に対応する位置のアルファベットをピンク色にして強調しています。こちらはトートバッグとかに印刷されていたらオシャレですね。
続いて、シュール系の「あぐど」のデザインです（図3.3）。
はい。「あぐど落とし」です。絵はかかと落としですが、「Agudo Otoshi」と傍に書いてあるので、標準語圏の人でも「え？かかと = あぐどってこと？」と気づくことができます。
さて、ここまでは前回の「まぶ」と同様のかわいい系、シュール系のデザインをお示ししました。なので「ああ、mijoe（みじょー）ってこういうデザインする人ね」と思っている人も多いと思います。
ですが、ぼくは次のようなやつも描けますよ。最後は「あぐど」という語感の渋さが伝わるようなデザインです（図3.4）。
背景を思い切って黒にし、そこに振り向きのなまはげを描いてみました。裏話なのですが、このポージングを描いたあとに「あぐど」をどう強調するかで相当悩みました。最終的に「あぐど」に目立つ黄色でエフェクトを入れることで、かっこよく仕上がったかなと思います。
Part2のおわりに
今回はこれでおしまいです。図3.4のイラストなんかは「あぐど」という秋田弁から受ける印象を十分に表現できているんではないかと思います。
皆さんは気に入ったデザインはありましたか？
また次回も、秋田弁を楽しく描いていこうと思います！お楽しみに！
mijoe（みじょー）
